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Jeroen Staring著の論文です。オランダ王国のラドバウド大学で認められました。どちらかと言えばFM=アレクサンダーに対して批判的な内容かもしれません。しかし彼の文献を基にした徹底的な調査は、アレクサンダーの伝記的な書物として無視できないものだと思われます。本書はページ数が多いうえに文字サイズも小さいため、時間をかけて読む必要があります。

本書は文献からアレクサンダーテクニークの起源と歴史を探ろうとしています。時代ごとにアレクサンダーの文章と関連付けながら、当時の時代背景や存在していた発声法・表現法・姿勢の再教育などの影響や類似性が考察されています。彼によって近年発見されたアレクサンダーによる公開書簡や記事なども注目に値します。AT教師の方が読んだら、彼の推測や主張に反論したくなるかもしれません。しかしアレクサンダーの人物像を見直す興味深い視点があります。

購入には著者に直接連絡する必要があります。入手方法に難点がありますが、これまでの伝記とは違う視点を与えるものでしょう。購入の詳しい情報はFrederick Matthias Alexander 1869-1955.The Origins and History of the Alexander Technique, A medical historical analysis of F.M. Alexander's Life, Work, Technique, and Writings by Jeroen Staring(別HP)にあります。2016年10月に著者と連絡を取りました。

2017年9月に著者と会ってきました。

FMアレクサンダーの伝記です。特に彼の家系に着目したもので、著者Jackie Evansはアレクサンダーの又姪にあたり、彼女は15年以上も自身の家系について研究してきた人です。

アレクサンダーはどうやら秘密主義なところがあり、家系について当時あまり語りたがらなかったようです。しかし、本書では彼の先祖・弟妹・私生児について書かれており、あまり知られていないエピソードも含まれています。当時の時代背景と彼を取り巻く家族達を知ることで、創始者がどんな人間かわかることでしょう。

本書の主題はアレクサンダーの家系であるため、もちろんアレクサンダーテクニーク(AT)について詳しく書かれていません。しかし創始者の歴史と背景を知りたい人は必須の文献です。本書はネット通販で購入可能になっています。

ウォルター=カーリントンが編集したFMアレクサンダーの伝記概要。この冊子は一番短いアレクサンダーの伝記になっています。カーリントンはアレクサンダーが監督していた教師養成コースを卒業した第一世代の教師です。第一世代の中にはワークに尊敬はあっても、アレクサンダーの人間性に反感をもっていた卒業生もいました。カーリントンはアレクサンダーと人間関係をうまく保てた中の一人で、卒業後もアレクサンダーの助手教師として働きました。

カーリントンが教師養成コース開設以来、カーリントン学校の卒業生はAT教師全体の中でもかなりの割合がおり、彼からの影響を受けている教師も多くいます。彼は他にも多数の作品を残しています。この伝記もその一つです。

本文でアレクサンダーの祖父はスコットランドの血筋と書かれていますが、アレクサンダー家は300年以上英国南部の村で暮らしていました。罪人の孫ということを隠すためかその事実は書かれていません。もっと詳細を把握するためには他の伝記を読む必要があります。

この冊子はThe Constructive Teaching Centerから購入可能です。

Michael Bloch著"The Lif of Frederick Matthias Alexander"は、オーストラリア時代をまとめたMcLeod著"Up From Down Under"やアレクサンダー家をまとめたEvanse著"Frederick Mattias Alexander: A Family History"などの伝記と比較すると、包括的にFMアレクサンダー(以下アレクサンダー)の生涯とワークの発展が著されています。アレクサンダーテクニーク(以下AT)教師の中では有名なエピソードも含まれています。

『自己の使い方』の第一章「進化するテクニーク」にある自伝的な文章を読むように勧められることがあります。しかし、当該テクニークをどんな人間が生み出し発展させたのか、それを知りたい人にとっては、これだけでは不十分です。"Articles and Lectures"にある自伝(『人類の最高遺産』付録「自伝的小品」)と本書を合わせて読むことで、彼の人物像が浮かび上がることでしょう。

おそらくアレクサンダーの伝記としては、他の伝記と比べるとより広く読まれていると思われます。

Rosslyn McLeod著"Up From Down Under"は、副題に"The Australian Origins of Frederick Matthias Alexander and the Alexander Technique(オーストラリアに起源を持つフレデリック=マサイアス=アレクサンダーとアレクサンダーテクニーク)"とあるように、F.M.アレクサンダー(以下アレクサンダー)のオーストラリア時代に焦点を当てた伝記となっています。「Down Under」というのは英国から見た反対側、つまりオーストラリアという意味になります。

アレクサンダーの生涯について語られるとき、ロンドンに移住して以降のことが主に言及されます。本書は英国から流刑にあったアレクサンダーの祖先から始まり、出生地タスマニア島からロンドンへ移住する前のオーストラリア時代ついて、その歴史やアレクサンダーと関わった人物を取り上げながら調査されています。

オーストラリア時代の資料は少ないですが、本書では当時の広告などアレクサンダーに関する貴重な資料が転載されています。本書を読むことでアレクサンダーがオーストラリアでどのような手法を教えていたのか、その断片が垣間見られます。著者は他にDVD"Frederick Matthias Alexander, His Life, His Legacy"を出しています。

追記:2018年11月、著者本人に会ってきました。『Up From Down Under』の新版がMouritzから出ました。

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