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Jeroen Staring著、FM=アレクサンダーが行ったニュージーランド巡業に関する調査です。2005年に発表した論文"Frederick Matthias Alexander 1869-1955"で取り上げられている1895年のニュージーランド巡業をより詳細にしたものです。

1894年のタスマニア島巡業・1985年のニュージーランド巡業は、失声したアレクサンダーが回復後に行ったツアーです。自伝で語られている公演当日の食中毒やネイピアでの裁判沙汰もこの時期になります。当時の新聞記事から調査されており、彼の俳優時代を知るひとつの文献です。

購入は著者に直接連絡を取る必要があります。

Jeroen Staring著の論文です。オランダ王国のラドバウド大学で認められました。どちらかと言えばFM=アレクサンダーに対して批判的な内容かもしれません。しかし彼の文献を基にした徹底的な調査は、アレクサンダーの伝記的な書物として無視できないものだと思われます。本書はページ数が多いうえに文字サイズも小さいため、時間をかけて読む必要があります。

本書は文献からアレクサンダーテクニークの起源と歴史を探ろうとしています。時代ごとにアレクサンダーの文章と関連付けながら、当時の時代背景や存在していた発声法・表現法・姿勢の再教育などの影響や類似性が考察されています。彼によって近年発見されたアレクサンダーによる公開書簡や記事なども注目に値します。AT教師の方が読んだら、彼の推測や主張に反論したくなるかもしれません。しかしアレクサンダーの人物像を見直す興味深い視点があります。

購入には著者に直接連絡する必要があります。入手方法に難点がありますが、これまでの伝記とは違う視点を与えるものでしょう。購入の詳しい情報はFrederick Matthias Alexander 1869-1955.The Origins and History of the Alexander Technique, A medical historical analysis of F.M. Alexander's Life, Work, Technique, and Writings by Jeroen Staring(別HP)にあります。2016年10月に著者と連絡を取りました。

2017年9月に著者と会ってきました。

FMアレクサンダーの伝記です。特に彼の家系に着目したもので、著者Jackie Evansはアレクサンダーの又姪にあたり、彼女は15年以上も自身の家系について研究してきた人です。

アレクサンダーはどうやら秘密主義なところがあり、家系について当時あまり語りたがらなかったようです。しかし、本書では彼の先祖・弟妹・私生児について書かれており、あまり知られていないエピソードも含まれています。当時の時代背景と彼を取り巻く家族達を知ることで、創始者がどんな人間かわかることでしょう。

本書の主題はアレクサンダーの家系であるため、もちろんアレクサンダーテクニーク(AT)について詳しく書かれていません。しかし創始者の歴史と背景を知りたい人は必須の文献です。本書はネット通販で購入可能になっています。

ウォルター=カーリントンが編集したFMアレクサンダーの伝記概要。この冊子は一番短いアレクサンダーの伝記になっています。カーリントンはアレクサンダーが監督していた教師養成コースを卒業した第一世代の教師です。第一世代の中にはワークに尊敬はあっても、アレクサンダーの人間性に反感をもっていた卒業生もいました。カーリントンはアレクサンダーと人間関係をうまく保てた中の一人で、卒業後もアレクサンダーの助手教師として働きました。

カーリントンが教師養成コース開設以来、カーリントン学校の卒業生はAT教師全体の中でもかなりの割合がおり、彼からの影響を受けている教師も多くいます。彼は他にも多数の作品を残しています。この伝記もその一つです。

本文でアレクサンダーの祖父はスコットランドの血筋と書かれていますが、アレクサンダー家は300年以上英国南部の村で暮らしていました。罪人の孫ということを隠すためかその事実は書かれていません。もっと詳細を把握するためには他の伝記を読む必要があります。

この冊子はThe Constructive Teaching Centerから購入可能です。

Michael Bloch著"The Lif of Frederick Matthias Alexander"は、オーストラリア時代をまとめたMcLeod著"Up From Down Under"やアレクサンダー家をまとめたEvanse著"Frederick Mattias Alexander: A Family History"などの伝記と比較すると、包括的にFMアレクサンダー(以下アレクサンダー)の生涯とワークの発展が著されています。アレクサンダーテクニーク(以下AT)教師の中では有名なエピソードも含まれています。

『自己の使い方』の第一章「進化するテクニーク」にある自伝的な文章を読むように勧められることがあります。しかし、当該テクニークをどんな人間が生み出し発展させたのか、それを知りたい人にとっては、これだけでは不十分です。"Articles and Lectures"にある自伝(『人類の最高遺産』付録「自伝的小品」)と本書を合わせて読むことで、彼の人物像が浮かび上がることでしょう。

おそらくアレクサンダーの伝記としては、他の伝記と比べるとより広く読まれていると思われます。

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