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ウォルター=カーリントンが編集したFMアレクサンダーの伝記概要。この冊子は一番短いアレクサンダーの伝記になっています。カーリントンはアレクサンダーが監督していた教師養成コースを卒業した第一世代の教師です。第一世代の中にはワークに尊敬はあっても、アレクサンダーの人間性に反感をもっていた卒業生もいました。カーリントンはアレクサンダーと人間関係をうまく保てた中の一人で、卒業後もアレクサンダーの助手教師として働きました。

カーリントンが教師養成コース開設以来、カーリントン学校の卒業生はAT教師全体の中でもかなりの割合がおり、彼からの影響を受けている教師も多くいます。彼は他にも多数の作品を残しています。この伝記もその一つです。

本文でアレクサンダーの祖父はスコットランドの血筋と書かれていますが、アレクサンダー家は300年以上英国南部の村で暮らしていました。罪人の孫ということを隠すためかその事実は書かれていません。もっと詳細を把握するためには他の伝記を読む必要があります。

この冊子はThe Constructive Teaching Centerから購入可能です。

Michael Bloch著"The Lif of Frederick Matthias Alexander"は、オーストラリア時代をまとめたMcLeod著"Up From Down Under"やアレクサンダー家をまとめたEvanse著"Frederick Mattias Alexander: A Family History"などの伝記と比較すると、包括的にFMアレクサンダー(以下アレクサンダー)の生涯とワークの発展が著されています。アレクサンダーテクニーク(以下AT)教師の中では有名なエピソードも含まれています。

『自己の使い方』の第一章「進化するテクニーク」にある自伝的な文章を読むように勧められることがあります。しかし、当該テクニークをどんな人間が生み出し発展させたのか、それを知りたい人にとっては、これだけでは不十分です。"Articles and Lectures"にある自伝(『人類の最高遺産』付録「自伝的小品」)と本書を合わせて読むことで、彼の人物像が浮かび上がることでしょう。

おそらくアレクサンダーの伝記としては、他の伝記と比べるとより広く読まれていると思われます。

Rosslyn McLeod著"Up From Down Under"は、副題に"The Australian Origins of Frederick Matthias Alexander and the Alexander Technique(オーストラリアに起源を持つフレデリック=マサイアス=アレクサンダーとアレクサンダーテクニーク)"とあるように、F.M.アレクサンダー(以下アレクサンダー)のオーストラリア時代に焦点を当てた伝記となっています。「Down Under」というのは英国から見た反対側、つまりオーストラリアという意味になります。

アレクサンダーの生涯について語られるとき、ロンドンに移住して以降のことが主に言及されます。本書は英国から流刑にあったアレクサンダーの祖先から始まり、出生地タスマニア島からロンドンへ移住する前のオーストラリア時代ついて、その歴史やアレクサンダーと関わった人物を取り上げながら調査されています。

オーストラリア時代の資料は少ないですが、本書では当時の広告などアレクサンダーに関する貴重な資料が転載されています。本書を読むことでアレクサンダーがオーストラリアでどのような手法を教えていたのか、その断片が垣間見られます。著者は他にDVD"Frederick Matthias Alexander, His Life, His Legacy"を出しています。

追記:2018年11月、著者本人に会ってきました。『Up From Down Under』の新版がMouritzから出ました。

アフォリズム・Aphorismは「金言・格言」という意味があり、当時FM氏の秘書をしていたエセル=ウェッブ女史が盗み聞きして書き留めたものです(F.M. Alexander, Aphorisms (Mouritz, 2000), pp.6-7)。文脈や前後の繋がりもなく、ほとんどが短いものですが、ワークを体験された方には様々な捉え方ができるかもしれません。初めに紹介されたのは1972年のアレクサンダージャーナル7号で、ウィルフレッド=バーロー博士によって発表されました。その後、"Articles & Lectures"に'Teaching Aphorisms'として再掲されました。

アフォリズムは全部で122個あります。日本語版『人類の最高遺産』の付録に'Teaching Aphorisms'の日本語訳が付いています。また、ATJの参考資料にはその全文が掲載されています。

'Teaching Aphorisms'との違いは、本書ではBirgit Meyer-Woyckeによるイラストがアフォリズムと共に掲載されています。Mouritzで購入可能です。

今回から毎月行う予定になった勉強会です。『人類の最高遺産』第一部 第八章「進化の水準と1914年の危機に及ぼした影響」、『テクニークの真髄・アレクサンダーテクニーク、私はこのように観る』第三章「なぜ我らはテクニークを習得するのか」をおこないました。毎回少人数で議論と実践を研究しています。

2016.11.05 - 午前の部
2016.11.05 - 午後の部
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