「アレクサンダー研究」について

計画を載せてますが、ぼちぼち進行しそうなので簡単にプロジェクト紹介をします。

大目標

このプロジェクトの最終目標はFMアレクサンダーの伝記製作です。欧米では既刊の伝記がいくつかありますが、日本語では簡単なまとめや紹介ぐらいしかありません。単に既刊の翻訳や抜粋をすれば事足りるものではなく、新しい情報も含めてFMの仕事を何らかの形でまとめる必要があると考えていました。

FMの著作を読まない教師がいる現状があるので、おそらく後続の役にも立つだろうとも思っています。しかし、完成までには時間がかかりすぎます。なので製作のために次を用意します。

中目標

伝記製作の補助に、いくつか主題を立てて冊子にします。ここでは詳細な項目を出しませんが、おおよそ以下の通りです。

  • FMの歴史
  • FMの作品
  • 手順
  • 用語
  • その他補助としてまとめた資料集

これらも伝記ほどではないですが、やはり時間が必要でしょう。そこでさらに次を用意します。

小目標

これが当面の経過となります。つまり、中目標に掲げた主題で冊子を作る前に、書けたものから順次公表します。これがミニマガジン「アレクサンダー研究」です。

おわりに

これまでFMアレクサンダーの手紙や文書の所在を新たにいくつか発見してきました。これらはFMの書簡集1や論集2に掲載されました。

国内では先駆けて教師グループに発表してきたものもあります。しかし、AT教師であっても、創始者がどのよう人物か、どんなふうにワークを発展させてきたのか、彼の著書にどのような含蓄があるのか、といったことに必ずしも興味がある人たちではないようです。

実践主義といっても創始者の著書を読まず、教師は何をどうやって発展させていくのでしょうか。3そんなわけで、自分の研究は自分のプラットフォームで発表していこう、ということです。


  1. Alexander, F. M.(2020), Letters Volume II, Mouritz. ↩︎

  2. Alexander, F. M.(2022), Articles and Lectures (3rd edition), Mouritz. ↩︎

  3. それでも一部の教師は原著で読む会をやっているようなので、すべての教師が創始者の著作を読んでいないとは言えません。 ↩︎

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