2021年の終わりと2022年の始まり

2021年も、もう終わりとなりました。
今年は生活に大きな変化がありました。そのため「アレクサンダー研究」を作成していこうと考えていましたが、少し延期して2022年内には発表できるようにしたいと思っています。
2018年に発見したクリップスの手紙に関する記事は、残念ながらジャーナル最新刊での掲載とはなりませんでした。次号になるかも不明です。載らなければ日本語版をアレクサンダー研究に載せます。その他いくつか発見したFM氏に関する資料は、他の方の論文で参照してもらい来年にもクレジットに名前が載ります。そして新たに、いくつか年末にFMへ送られた封筒を見つけました。残念ながら中身は空ですが何かを探るヒントとなるでしょう。
それから7月ごろ、第一世代ガーニー=マキニス氏が所有していた『自己の使い方』を入手しました。ATKでは先だって報告しましたが、次回には少しだけ中身を紹介しようと思っています。記事化できたらジャーナルにも投稿予定ですが、筆記体の読み取りが遅いためずいぶん先となるでしょう。
さて、コロナ禍にかこつけて社会変革が進み、世界はもちろん日本の制度も今後は変わっていくでしょう。FM氏はConstructive Conscious Control of the Individualの題を決める際、デューイ博士に「of the Individual(個人)」を省略しようと言う案に反対しました。FM氏はタスカーさんにかつてこのように言いました。
「ダメだ。その言葉が最も重要な役割を題名の中で持っているのだ。来る時代に、個人(individual)はますます重要性をなくしていくと考えられる。国家、すなわち共同体が全てになるだろう。我らが関心を持つのは」と氏は続けて「個人の質であり、個人とは共同体を形成するものなのだ」と。
この言葉が現実味を帯びてきたと言うことでしょうか?個人が自律するためには意識調整が必要です。身体の使い方と言っているようではおそらく個人を失っていくでしょう。
来年もワークとアレクサンダー研究を進めていきます。今年もありがとうございました。
良いお年をお迎えください。