アレクサンダーが第一世代教師に発行した認定証について
池田智紀
第一世代教師のペギー=ウィリアムズはこのように述べた。
だからとても残念に思うことがあって、非常に多くの若い教師達が一度もアレクサンダー氏の四作品 を読んだことがないのよ。
さて、第一世代の認定証が掲載されている書籍がいくつかある。手元にある資料ではパトリック=マクドナルド氏とエリザベス=ウォーカー氏のものを見ることができる。もちろん彼らの認定書の中には「アレクサンダーテクニーク」という文言はない。
アレクサンダーが認定した内容は以下のようになっている。
この認定は、
パトリック・ジョン・マクドナルドの完了した
3年間の訓練を教師養成コースで終えたこと、
そしてこのたび与えられた教授するテクニークの資格があることを示す、
その概要は私の著作にある、
『人類の最高遺産』
『建設的に意識調整するヒト』
『自己の使い方』
同様の文面でエリザベス=ウォーカー氏のものには、
[認定者がヘレン・エリザベス・ウォーカーとなっておりそれ以外は同文] ・・・ その概要は私の著作にある、
『人類の最高遺産』
『建設的に意識調整するヒト』
『自己の使い方』
『いつでも穏やかに暮らすには』
マクドナルド氏は1935年、ウォーカー女史は1947年の認定なので、ウォーカ女史の方には、4冊目Universal Constant of Living(1941)が追加された。
現在、FMの著作を日本語で全て読むことができる。「そもそもアレクサンダーの発見とワークとは?」ということに興味のある方は、是非FM氏の著作を読んでみてはどうだろうか。国内外で難文だとか悪文だとか悪評もあるが、何度も読むことで理解が深くなだろう。
参考資料
- Patrick J. Macdonald. (2015) The Alexander Technique AS I SEE IT. Mouritz.
- Elizabeth Walker. (2014) Forward and Away. Mouritz.
- Peggy Williams. (1992) 'Foreword', Explaining the Alexander Technique by W alter Carrington and Sean Carey. Mouritz.